前回2つのIoTの話をし、Industry 4.0はこれまでのMESの延長線上でしかないという話をしました。
IoTが真に威力を発揮するのは、「Smart Connected Products」と呼ばれ方のタイプです。
Porter先生は下記の論文で、Smart Connected Productsは産業の境界を変え、
https://hbr.org/2014/11/how-smart-connected-products-are-transforming-competition
systems of systemsを制する者がこれからは市場を制するのだと述べておられます。
https://hbr.org/resources/images/article_assets/2014/10/R1411C_D.png


これを理解するには、Smart Connected Productsには次の4つの利用レベルがあることを理解する必要があります。
- Monitoring
- Control
- Optimization
- Autonomy
KOMTRAXは利用レベルでいうと2.control、上記の図では4.Product Systemに相当します。
GEが展開しているPredictivityは利用レベルで3.Optimizationで5. Systems of systemsの入り口に入っています。
Porter先生が論文で紹介されているSystems of systemsの事例は、AGCO社でhttp://www.agcocorp.com/
農業の収益性を向上させるために、農業機械だけでなく、灌漑システム、土壌・滋養源、天候、穀物価格、商品先物情報を統合しています。
実はコマツも5. Systems of systemsに取り組みを進めており SmartConstruction というサービスの提供をスタートしています。
では、各企業はどのようなIoT戦略をとれば良いのでしょうか。それは次回に。