7/14 ナレッジサロンで第1回研究会開催しました。
当日のプログラムは下記です。
15:30~16:10
サービスデザインを如何に企業に定着させるか
㈱インフォバーン 京都支社長 井登友一さん
16:10~16:50
アジャイル開発とデザイン思考 DtoDの紹介
㈱オージス総研 アジャイル開発センター長 藤井 拓さん
16:50~17:05
Volkswagenにおけるサービスデザイン適用事例 SDGC2015より
Kyotoビジネスデザインラボ(同) 代表 宗平順己
17:05~17:25 全体質疑
終了後 6Fウメキタフロアに移動して懇親会
以下概要です。
1.サービスデザインを企業のメインストリームにするには?
・なぜサービスデザイン(SD)に抵抗があるのか?
今までと違うから自己否定への恐怖が根底にある
従来:作り手都合の開発のプロセス
↓
SD :ユーザー起点の開発プロセス
重要なこととして、ベテランを「間違った人にしない」こと。間違っていたわけではなくて、見方が違うだけであることを伝えること。彼らが納得すると強力な推進者に変わる。
<サービスデザインの見方>
・改善では良い製品/サービスにならない、過去の延長線上ではできない時代
・良い価値を良い文脈で届ける
Business とDesignの見方の違い
Business
顧客の声を聞く 全て要求を満たそうとすると結局使えないものになる
Design
本当は欲しかったものの気づきを与える
→ これでないと使わない という顧客を作ることができる
「利用者の隠れた動機・ゴール」をとらえると
顧客自身も意識していなかった経験 → 新しい価値(感動と習慣につながる)
=未来の当たり前をつくる
ユーザ中心からユーザ脱中心
抵抗その2 サービスデザインは時間がかかる
アプローチを変える
LEAN × ITERATION
Design Sprint
PrototypeとValidate=PDCA
具体的には次の講演へ。
Ⅱ.アジャイル要求開発
・サービスデザインででてきたアイデア それが妥当であるかを検証する
そこにアジャイル開発の価値がある
・残念ながらその検証をウォーターフォールで進めてしまうのが日本企業。
・欧米の所属が牽引して日本側もアジャイルに取り組む例が製造業が増えている
・以下の組合せで進めることが今後強く求められる
価値の定義:サービスデザイン
要求 :ユーザーストーリー、DtoD
開発手法:Scrum
DtoDについては下記を参照してください。
宗平注:
サービスデザインでサービスブループリントを作成し、そこからシステムに落とし込む際に、DtoDを適用するとシームレスにつなげることができそうです。これからの研究テーマにしますので、学会発表後こちらに掲載します。
3.Volkswagenにおけるサービスデザイン適用事例
ここでも一度取り上げました。
サービスデザインの教科書的お手本ともいえるアプローチとしてVWのビジネスイノベーションチームの取り組み例をご紹介しました。
「The privacy vs. convenience dilemma of “PaketAuto”,A service design challenge, Daniel Canis, SDGCC2015」
終了後はウメキタフロアに移って、持ち寄りパーティーを開催しました。話が尽きることなく、有意義な時間を過ごすことになりました。
この研究会組織はサイボウズライブ上にコミュニティを作成します。
次回のオフ会は11月下旬、SDGC2017の参加報告の予定です。